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2005年 01月 08日
「恐怖で一夜のうちに白髪に・・・・・・」
この話について、これまで掲示板でイロイロと議論されてきました。 アクセス解析を見ていても、この話に興味のある方は多いみたいです。 この話について、ちょっと復習をしておきましょう。 まず、髪の毛の根元には、メラノサイトというものがあります。 ここが正常に機能することで、髪の毛の「色」をつくりだすわけです。 白髪とは、この動きが停止してしまい、それにより髪の毛に色がつかなくなった状態です。 ただし、一番ヤヤコシイのは、メラノサイトが動きを止めるシステムにあります。 年をとることによって、メラノサイトが動きを止めることは想像がつくでしょう。 事実、老人の白髪はそのようにできています。 また、恐怖によって、同じように機能しなくなることも可能性としてはあるかもしれません。 けれど、たとえば1月1日に恐怖によって髪に色をつける機能が失われたとしても、髪の毛全体が真っ白になるのは1月1日から伸びはじめた髪がかなり成長してからのはずです。 つまり、春ぐらいにならなければ、「髪がすべて白髪」というわけにはいかないのです。 そもそも、髪には血管も神経もありません。 だからこそ、恐怖が髪につたわって、すでに黒い髪が色素を失って白くなる、ということは考えられにくいのです。 反対にいえば、一夜の恐怖で髪が白くなるには、「恐怖心」と「髪」につながりがなくてはならないのです。 しかし、髪の毛自体は生きた細胞ではありません。「恐怖心」がつたわるはずがないのです。 であれば、「一夜の恐怖が髪につたわり白くなる」というのはデマだろう、ということになるのです。 ともあれ、これは現時点の医学での理屈です。 もしかしたら、まだ今の科学では解明できない理屈があって、それが髪の毛を白くさせるという可能性はあります。 事実、これまでも世界のいたるところで数え切れないほど「一夜で白髪」という話がでていますからね。
by gtm_ishii
| 2005-01-08 11:48
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